「いいかげんにしろよ」 さらに少し低くなった声。 「…っ」 「何が気に入らないんだよ。お前はガキかっ」 ガキだよ。 圭人、知らなかったの? 「そーだよ、どーせガキだよっ。けっ圭人が悪いんだもん。圭人が、女の子なんかと一緒にいるから…だから…」 うっ…かっこ悪い。 涙、でてきた。 「いいから、出てって。あたし、今、すっごい、醜いから」 せめてもの、意地。 圭人の前では、せめて、笑っていたい、っていう。