「佳奈ー飯ー」


「っ…入らないでっっ」


圭人がドアを開けそうな雰囲気だったから、私は声を上げた。


「佳奈?」

「いらない」

「少し食ったほうがいいって」

「いい。おなかなんてすいてない」

「なんだよ、何ふてくされてんだ?」

「ふてくされてなんかないっ」


いいから、早くどっか行ってよ
ねぇ、泣きたくなるから…