「起きてるんだろ?」 「頭痛いから、寝るの」 圭人が帰ってきてはじめて発した声。 それはほんの少し圭人を拒否するもの。 「薬は」 「いい」 優しい圭人。 でも、それがつらい。 もういいから。 もう、出てってよ… じゃないと。 あたし。 泣きたくなっちゃうから……