今日だってそうだ。



「…なぁ佳奈?…にーちゃんに言ってみ?」


心配する俺をよそに佳奈は走ってどっかに行った。

「おいっ」


最近、俺には佳奈がわからない。

俺はこんなにも立派に兄貴しようとしてんのに。