隣ではしゃいでいる夏穂の向こうには、同じように誰かを見て笑い合う女の子たちがいて。


なんか、置いていかれた感。


「かれんは?誰かいい人いないの?」

「うーん…あたしそういうのわかんないんだよね」

「もったいなーい!かれんがその気になれば男の一人や二人一発コロリだよ!?」

「なにそれ」


ぷはっと吹き出すと、夏穂も同じように笑う。


夏穂は高校に入ってからの友達なのに、昔からの友達みたいに居心地がよくて、楽しい。


性格も反対なのに、気が合うから不思議。