レモンにはちみつ




 * * * * *


4限目も終わって、昼食の前。


教卓の上に積み重なるノートの山に、あたしはため息をつく。



だってこれ、絶対重いもん…

プリントとかで分厚くなったノートは、予想以上の重さ。
しかも不安定で、落としちゃいそう。



「かれん、手伝おっか?」


首を傾げる夏穂に、あたしは首を横に振った。


「大丈夫!提出だけだし」


「なら、弁当待っとくね!」と笑った夏穂。



夏穂が待っててくれるから、早く行ってこなきゃ。


「いってらっしゃーい」

「いってきます…」


視界を遮るノートの山をかろうじて抱えて、つまずかないように注意深く教室を出た。