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4限目も終わって、昼食の前。
教卓の上に積み重なるノートの山に、あたしはため息をつく。
だってこれ、絶対重いもん…
プリントとかで分厚くなったノートは、予想以上の重さ。
しかも不安定で、落としちゃいそう。
「かれん、手伝おっか?」
首を傾げる夏穂に、あたしは首を横に振った。
「大丈夫!提出だけだし」
「なら、弁当待っとくね!」と笑った夏穂。
夏穂が待っててくれるから、早く行ってこなきゃ。
「いってらっしゃーい」
「いってきます…」
視界を遮るノートの山をかろうじて抱えて、つまずかないように注意深く教室を出た。

