「─…かれん、ごめんな!」 数分後、後ろから聞こえた優人の声に振り向くと 「──ごめんね? 俺のせいで」 初めて見た顔と同じ、眉を下げた顔の先輩も、いた。 「…全然! 大丈夫ですっ…」 語尾が小さくなって、思わず俯いてしまった。 どうしよう。 失礼な子 って思われちゃった? でも、意識しちゃって、目が合わせられないよぉ…っ 「…俺も一緒帰っていいかな?」 「あ、うんっ。大丈夫」 もう一人、一緒に戻ってきた同学年の人も一緒に、4人で帰ることになりました。