なんでもない

おしぼりはごわごわしていて、傷にさわったしまったのか、なつあが眉をしかめて目を開けた。



「痛い…」


「あ、ごめん。」



眉をしかめたまま自分の手を見て驚いた。







なにこの手。

「全然気づかなかった。

日向、ありがと。ふいてくれたんだ。」



「おう。」



呆然と手を見つめて動かなくなったなつあ。



三人で黙りこくってしまった。



みんななんと言えばいいのかわからなかった。




「お、おはよう。」



ナオが言った。
空気をなごませようとしたのだろう。




「ナオくん、おはよう。


久しぶりにぐっすり寝た気分。」