なんでもない



いつの間にか眠ったなつあは幼い子供みたいに無邪気な寝顔をしていた。


「寝ちゃったね。」

となつきが、少し微笑みながら言った。



なつあは、どんな思いで、あの噂を聞いていたのだろう。


私は簡単に笑い話にできるないようだった。

でも妙にリンクしたなつあは、どんな思いで私と笑っていたのだろう。


なつあだけが養女で。


どんな思いで、私を見ていたのだろう。





絶対に、家にはあげてくれなかったなつあはずっと寂しく、独り暮らしをしてのだ。



怒られることも、誉められることもなく。



一人で、生きてきたのだ。




確かに、こんなにも強いなつあは普通じゃないかもしれない。


寂しさも悲しさも全部しまいこんで、弱味をなにも見せずに笑って。




たまに、無理しているのかなと感じることはあった。


でもなつあの家庭環境は複雑だから下手に口出しできないと思ってきた。



だけど、もっと口出しすればよかった。

私の彼氏なんてどうでもよかった。