少し気落ちして迎えた放課後は私の心境に反してとても賑やかだ。

やっぱりみんな勉強は嫌いで友達のいる学校は楽しくて仕方ない。


そんな風に思っているのだろう。


「なつあー!バイバーイ!」


「また明日ねー!」


そんな風に明るく挨拶をして笑顔を向けて、笑顔を向けられても。

これは本物の友情じゃない。


こんなに明るい私は





私じゃない。


でもなつきのいない教室で1年を過ごさなければならなくなった以上

形だけでも友達と言うのは最低限必要なのだ。


私を守るためにも。