天神学園高等部の奇怪な面々Ⅶ

「困っているようだな」

アモルにかけられる声。

振り向くと。

「確か…アモルファス・シャドウだったな」

そこには銀髪の少女が立っていた。

藍色の瞳が真っ直ぐにアモルを見つめる。

「アンタ…白組の?」

アモルが呟く。

確かにその少女…神埼 玲菜の額には白組の証である白い鉢巻が巻かれている。

「神埼 玲菜よ。親しい連中には『レーさん』って呼ばれてるわ」

玲菜は微かに笑みを浮かべた。