「でもよぉ、面白くねぇと思わねぇか?遡雫。折角の体育祭なのに勝敗がもう決まっちまってるみたいでよ」
「……」
遡雫はフルフルと首を横に振り、曰く『親友』の狼、柿ピーと顔を見合わせるばかり。
と。
「スペシャルバカの癖に小難しい事考えてらぁな。馬鹿が頭働かせたってカス程度しか出ねぇってのによ」
相当な暴言が龍太郎の耳に入った。
「んだとクラァッ!」
振り向くと。
「あら、アタシじゃないわよ?言ったのはエリザベス」
そこには改造に改造を重ねて見る影もなくなってしまったゴスロリ風味の制服を身につけた、パーマのかかった茶髪の女子生徒が立っていた。
右手には同じくフリルだらけの日傘、左手にはくまのぬいぐるみ、曰く『エリザベス』。
アモルファス・シャドウ
ニックネームはアモル。
3年に属する生徒だった。
「……」
遡雫はフルフルと首を横に振り、曰く『親友』の狼、柿ピーと顔を見合わせるばかり。
と。
「スペシャルバカの癖に小難しい事考えてらぁな。馬鹿が頭働かせたってカス程度しか出ねぇってのによ」
相当な暴言が龍太郎の耳に入った。
「んだとクラァッ!」
振り向くと。
「あら、アタシじゃないわよ?言ったのはエリザベス」
そこには改造に改造を重ねて見る影もなくなってしまったゴスロリ風味の制服を身につけた、パーマのかかった茶髪の女子生徒が立っていた。
右手には同じくフリルだらけの日傘、左手にはくまのぬいぐるみ、曰く『エリザベス』。
アモルファス・シャドウ
ニックネームはアモル。
3年に属する生徒だった。


