とにかく龍娘の目の届かぬ場所へ。

チャーリーは全速力で走る。

100メートル走の時よりもずっと速いスピードだった。

「はぁ、はぁ、はぁ…」

何とか人目につかない校舎の裏に隠れ、彼は呼吸を整える。

「あ゛ー…何ちゅうこっちゃ…」

額の汗を拭うチャーリー。

「目立って天神学園の全女子生徒にモテてウハウハになったろう思てたのに…誤算やったで…龍娘先生まだ俺の告白真に受けてるやん…」

チャーリーは目立ちたがり屋なので、多くの女子生徒にモテたいのだ。

一人の女教師よりも多くの女子生徒、質より量なのだ。

それが龍娘に付き纏われては、他の女子生徒が寄り付かなくなってしまう。