すっかり失念していた。

この学園には、チャーリーが生き延びたい一心で告白してしまった超純情女教師がいたのだ。

チャーリーの告白を冗談などとは小指の先程にも思っていない女教師は、ここに来てチャーリーの勇姿を目の当たりにしてしまって、またも乙女スイッチオン。

その心情を活字化するならば、

『やだっ…チャーリー君あの時以来私の前から姿を消して、私っ…私ずっと寂しかったんだからっ…それなのに突然現れたと思ったら、そんなカッコいい姿を私の前で見せて…えっ、何なのこの気持ちっ…駄目よ駄目っ…私は先生なのに…この気持ちはもしかして…LOV…』

「あっかァあぁぁあぁあぁあぁあぁぁんっ!」

嬉し困った絶叫と共に。

赤組を救った謎の芸人は、一目散に校庭から姿を消してしまった。