「うヒャヒャひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!」

一位でゴールし、完全に有頂天のチャーリー。

その目立ちっぷりたるや半端なものではなく、彼の思惑通りに女子生徒からの黄色い声援が浴びせられる。

「たまらんね!いやホンマたまらんね!」

ニヤケた顔で鼻の下を伸ばすチャーリー。

彼はこの後の展開を想像していた。

競技を終えたチャーリーのもとに女子生徒が殺到し、我先にと告白してくる。

中には大胆にも頬にキスしてくる女子や、熱いハグをしてくる女子もいたりして。

「あかんあかん!みんな見てるさかいに、そんなはしたない事したらあかんで!やるんやったら二人きりになれる場所で一列に並んで、順番に、言うてねぇえぇええぇっ!」

完璧に調子こいているチャーリー。

そんな彼に冷や水を浴びせるように、一気に冷静にさせたのは。

「~~~~~~っっっ!」

赤い顔してすっかり乙女化して、遠くから超熱視線を送ってくる生徒指導様の姿だった。