天神学園高等部の奇怪な面々Ⅶ

そうと決まれば即行動だった。

「行くでぇっ!」

猛然とダッシュし、100メートル走の行われている校庭へと向かうチャーリー!

応援の人混みを抜け、コースへと乱入したチャーリーは。

「どかんかぁいっ!」

得意の殺人ツッコミで、赤組の生徒の一人を張り倒す!

ぐはっ!だか、むはっ!だか、奇声を上げて倒れる生徒。

その生徒を足蹴にして。

「謎の助っ人惨状!いや参上!」

チャーリーはポーズを決める。

赤組の生徒を踏みつけるその姿は、どう見ても助っ人ではなく悪の手先だ。

「待たせたな、赤組諸君!俺が来たからにはもう安心やで!」

待っていないし、まず『お前誰っ?』って感じだし。

突然の乱入者に騒然となる中。

「ほなら行くでぇっ!」

既にスタートラインにいる生徒を押し退け、チャーリーはクラウチングスタートの構えを取る。

「はよぅ鉄砲鳴らさんかい!俺が目立てへんやろがボケェッ!」