天神学園高等部の奇怪な面々Ⅶ

大体女子生徒の吟味は終わった。

「よっしゃ」

何がよっしゃなのか、腕を組んで仁王立ちのチャーリー。

彼は考える。

まず体育祭のようなイベントは、目立ってナンボである。

そして誰に対して目立つのか。

これはもう、女子生徒に違いない。

迷う事なく女の子ウケ。

これが正しい思春期男子。

「決めた!」

チャーリーは声を張り上げる!

「俺は赤組の味方するでぇっ!」

理由は言うまでもない。

『赤組の方が可愛い女子生徒が多いから』

「赤組は人材不足で不利やからな…うん、別に不純な目的ちゃうで?マジでマジで、俺、困っている人とか見過ごせんタイプやし」

どの口がそんな白々しい事を言うのだろう。