スタートと同時に襲い掛かってくる、白組の騎馬軍団。
向こうは作戦も何もあったものではない。
それはそうだろう。
こういう競技向けの格闘技系運動部の人材を集めたチームなのだ。
数と力で押せば、赤組の貧弱ロバ軍団など容易く壊滅させられる。
恐らくは競技を見ている全ての生徒がそう思っているに違いない。
だから、龍太郎はスペシャルバカなりに考えた。
「よっしゃ、手筈通りに動け!」
龍太郎の指示で、赤組は動き始める。
迫ってくる白組の騎馬から逃れるように移動する赤組の騎馬。
そんな中、龍太郎の騎馬だけが動かないまま、その場に留まる。
「まずはアイツからだ!丹下の騎馬を潰せばもう敵はいねぇ!」
予想通り、微動だにしない龍太郎の騎馬に押し寄せてくる白組騎馬軍団。
「たた、丹下君!」
脅えたように声を上げる、龍太郎の騎馬を組む生徒達。
「まだだ、まだ…もっと引きつけろ」
接近してくる赤組の騎馬を見据え、小さく呟く龍太郎。
そして龍太郎の騎馬と赤組の騎馬の距離が、1メートルほどに迫った瞬間!
向こうは作戦も何もあったものではない。
それはそうだろう。
こういう競技向けの格闘技系運動部の人材を集めたチームなのだ。
数と力で押せば、赤組の貧弱ロバ軍団など容易く壊滅させられる。
恐らくは競技を見ている全ての生徒がそう思っているに違いない。
だから、龍太郎はスペシャルバカなりに考えた。
「よっしゃ、手筈通りに動け!」
龍太郎の指示で、赤組は動き始める。
迫ってくる白組の騎馬から逃れるように移動する赤組の騎馬。
そんな中、龍太郎の騎馬だけが動かないまま、その場に留まる。
「まずはアイツからだ!丹下の騎馬を潰せばもう敵はいねぇ!」
予想通り、微動だにしない龍太郎の騎馬に押し寄せてくる白組騎馬軍団。
「たた、丹下君!」
脅えたように声を上げる、龍太郎の騎馬を組む生徒達。
「まだだ、まだ…もっと引きつけろ」
接近してくる赤組の騎馬を見据え、小さく呟く龍太郎。
そして龍太郎の騎馬と赤組の騎馬の距離が、1メートルほどに迫った瞬間!


