「ほほぅ…」
鞘から一寸ほど蜘蛛切を抜き、刃を見定める藤原翁。
「よく手入れされておる…いささか血脂の臭いが気になるがの…しかもこの臭いは人間の血脂ではなく…」
ギロリと冬月の方を見る藤原翁。
冬月は怯む事すらなく、狐面の口元で人差し指を立てる。
「まぁええわい。他人の生業にとやかく言うつもりもないしの」
とか何とか言いながら、煙管を懐から取り出して一服。
「何やってんだ爺さんんんんんんんんっ!」
呑気な藤原翁に今にも血管が切れそうな龍太郎。
「落ち着いて龍太郎…キャラメル食べる…?」
遡雫がフォローのつもりなのかキャラメルを差し出し、柿ピーは、ヘッヘッ、と舌を出して龍太郎に擦り寄る。
そんな中。
「ふむ、こんなもんかの」
煙管をポンと膝で叩いて。
「ならば、参るか」
蜘蛛切片手に、藤原翁は一歩踏み出した。
鞘から一寸ほど蜘蛛切を抜き、刃を見定める藤原翁。
「よく手入れされておる…いささか血脂の臭いが気になるがの…しかもこの臭いは人間の血脂ではなく…」
ギロリと冬月の方を見る藤原翁。
冬月は怯む事すらなく、狐面の口元で人差し指を立てる。
「まぁええわい。他人の生業にとやかく言うつもりもないしの」
とか何とか言いながら、煙管を懐から取り出して一服。
「何やってんだ爺さんんんんんんんんっ!」
呑気な藤原翁に今にも血管が切れそうな龍太郎。
「落ち着いて龍太郎…キャラメル食べる…?」
遡雫がフォローのつもりなのかキャラメルを差し出し、柿ピーは、ヘッヘッ、と舌を出して龍太郎に擦り寄る。
そんな中。
「ふむ、こんなもんかの」
煙管をポンと膝で叩いて。
「ならば、参るか」
蜘蛛切片手に、藤原翁は一歩踏み出した。


