天神学園高等部の奇怪な面々Ⅶ

生徒会長の微笑の圧力に勝てる者など、この学園には存在しない。

結果として藤原翁の障害物競走参加は公式的に認められる。

(くそっ!)

苛立たしげに体育祭実行委員席に腰を下ろす実行委員長。

(まぁいい…一敗しても白組の勝利は揺るがん。全勝優勝には劣るが、それでも高額は転がり込んで来るんだ…それにあんな老人が、若い生徒達に何の抵抗が出来よう)

そんな邪悪な企みも全て生徒会長に『読まれて』いる事も知らない中。

「位置について、よーい…」

鳴り響くスターターの音。

藤原翁参加の障害物競走は、遂にスタートした!