「あらあら…いいじゃありませんか…」
体育祭実行委員長の声に被さるように、コロコロと笑い声が聞こえた。
校庭の真ん中に現れたのは生徒会長。
(出た!天神学園を牛耳る女帝!西大后!マリー・アントワネット!)
密かに心の中で暴言を吐く龍太郎の方を見て。
「赤組ペナルティ、マイナス10点」
冷たく言い放つ生徒会長。
龍太郎、赤組の生徒にフルボッコ。
「スペシャルバカはさておき…」
生徒会長は体育祭実行委員長の方を見る。
「随分と白組優勢でいらっしゃるんだし、ここは一つ例外的に藤原先生が参加する競技があってもよいのでは?」
「いやしかし、生徒会長!ここは体育祭のルール上…!」
実行委員長は食い下がる。
こんな下らない理由で、大金をみすみす逃がす訳にはいかない。
そんな実行委員長の心を見透かすように。
「それとも…」
生徒会長は盲目の瞳を細める。
…白蛇の赤い舌が、チロチロと蠢くような悪寒を感じる実行委員長。
「『白組が一敗でもすると不都合が生じる』理由でもお有りですか?体育祭実行委員長殿?」
体育祭実行委員長の声に被さるように、コロコロと笑い声が聞こえた。
校庭の真ん中に現れたのは生徒会長。
(出た!天神学園を牛耳る女帝!西大后!マリー・アントワネット!)
密かに心の中で暴言を吐く龍太郎の方を見て。
「赤組ペナルティ、マイナス10点」
冷たく言い放つ生徒会長。
龍太郎、赤組の生徒にフルボッコ。
「スペシャルバカはさておき…」
生徒会長は体育祭実行委員長の方を見る。
「随分と白組優勢でいらっしゃるんだし、ここは一つ例外的に藤原先生が参加する競技があってもよいのでは?」
「いやしかし、生徒会長!ここは体育祭のルール上…!」
実行委員長は食い下がる。
こんな下らない理由で、大金をみすみす逃がす訳にはいかない。
そんな実行委員長の心を見透かすように。
「それとも…」
生徒会長は盲目の瞳を細める。
…白蛇の赤い舌が、チロチロと蠢くような悪寒を感じる実行委員長。
「『白組が一敗でもすると不都合が生じる』理由でもお有りですか?体育祭実行委員長殿?」


