「さぁ、選べ丹下!」

白組の勝利が…正確には膨大な賭け金がかかっているので必死な実行委員長。

「早く選べ丹下!さぁ、さぁさぁさぁ!」

そのプレッシャーに、龍太郎苦悶の表情。

「どっちなの…龍太郎…?」

『私も知りたいなぁ…龍太郎君…?』

何の話か分かっていないまま、遡雫と小夜も龍太郎に選択を迫る。

これはキツイ。

もう脱水症状に陥るのではないかという汗の量。

呼吸まで乱した挙句。

「俺は…」

龍太郎が重い口を開いた。

「か…」