天神学園高等部の奇怪な面々Ⅶ

「それでは…」

ルール説明が終わった所で、生徒会長は右手を掲げる。

「用意…はじめっ!」

スタートの合図と共に、最終決戦の火蓋が切られる!

合図と共に飛び出したのは実行委員長!

迷わず生徒達の集団へと走り込んでいく!

対して冬月は腕組みしたまま動かず。

その代わり。

「ほれ…はよ行きぃ、溝出」

冬月はコツンと溝出の頭を蜘蛛切の峰で叩く。

「ヒャ?なぁんで俺がこんなチンケな競技に出なきゃいけねぇんだ?」

先程フルボッコにされたのを根に持っているのか、冬月の指示に従わない溝出。

そんな彼のシャレコウベを。

「ええから…はよ行きなはれ!」

冬月は蜘蛛切の峰打ちフルスイングで殴る!

「ヒャッハァアァァアァアァッ!」

笑っているのか悲鳴なのか、これまた生徒達の集団へと飛んでいく溝出のシャレコウベ。

「僕は指示しとるんとちゃいますえ、命令しとるんどすえ」

さりげなくSっぷりを披露して、冬月はクツクツと笑った。