天神学園高等部の奇怪な面々Ⅶ

生徒会長は、次に審判の二人を見る。

「龍娘先生は冬月君の、丹下君は実行委員長の審判を務めて下さい。決して不正など許さず、真実のみを答えるように」

「……?」

まるで法廷での宣誓のような言い草。

生徒会長の言葉に、龍太郎と龍娘は首を傾げる。

…彼らはわかっていなかったのだ。

自分達が審判として選ばれた事さえも、生徒会長の『策略』である事を…。