天神学園高等部の奇怪な面々Ⅶ

特別審判員として選ばれた二人はグラウンドに出て、続いて冬月と溝出、実行委員長もグラウンドに出る。

選手の二人に、生徒会長は箱の中に入ったクジを見せた。

「この中に借り物競争で借りてくる品物を書いたクジが入っています。双方引いて下さい」

…言われるままにクジを引く冬月と実行委員長。

両者はそのクジに書かれた『品物』を見る。

「クジはそれぞれ他人に見られないように保管する事。『品物』を入手して、審判に判断してもらう時に提示して下さい」

生徒会長の説明に、選手二人は頷いた。