「おいちびっ子、お前そんな食うててええんか?」

チャーリーが遡雫に声をかける。

「お前これからパン食い競走出るんちゃうんか?」

「え…」

チャーリーの言葉を聞いて。

「えええええええ…!」

遡雫の表情が、ぱぁっ、と華やいだものに変わる。

「ねぇねぇ、聞いた?柿ピー…パン食い競争が始まるんだって…また美味しいもの食べられるんだって…嬉しいねぇ…嬉しいねぇ…」

コショコショと柿ピーに耳打ちする遡雫。

「あかん、完全に論点ズレてるで、このちびっ子」

チャーリーが溜息をついた。