「ほんに…」

狐面の下でクツクツ笑う冬月。

「かつては『百彩のカレン』と呼ばれ、洋の東西を問わず裏の世界を震撼させた色彩の魔女が丸ぅなったもんどすなぁ…」

「あら?よく知ってるわね」

冬月のそばを通り過ぎ様、軽くウインクして。

「みんなには内緒よ?恥ずかしいから」

カレンはクスッと笑う。