それは、突然の事だった。
「っ……?」
先頭を走っている陸上部ペア。
彼らの周囲が、いきなり暗闇に包まれる。
声援も、歓声も、生徒達の姿も、追いかけてくる別の選手達も。
全てが視界から消え失せた。
あるのは、震えが来るほどの闇。
何もかも飲み込み、何もかも消し去り、何もかも塗り潰す真の暗闇。
その暗闇の中…背後から。
「ひぃっ!」
陸上部コンビの肩を抱くように現れたのは、ゴスロリドレスを身につけた少女。
パーマのかかった茶髪。
それは紛れもなくアモルファス・シャドウ。
…だが違う。
蒼白い血色の悪い顔、白黒逆転した瞳。
その表情は、とてもいつもの愛らしい少女のものではない。
その三日月にも似た口端が、ニィッ…とつり上がる。
「っ……?」
先頭を走っている陸上部ペア。
彼らの周囲が、いきなり暗闇に包まれる。
声援も、歓声も、生徒達の姿も、追いかけてくる別の選手達も。
全てが視界から消え失せた。
あるのは、震えが来るほどの闇。
何もかも飲み込み、何もかも消し去り、何もかも塗り潰す真の暗闇。
その暗闇の中…背後から。
「ひぃっ!」
陸上部コンビの肩を抱くように現れたのは、ゴスロリドレスを身につけた少女。
パーマのかかった茶髪。
それは紛れもなくアモルファス・シャドウ。
…だが違う。
蒼白い血色の悪い顔、白黒逆転した瞳。
その表情は、とてもいつもの愛らしい少女のものではない。
その三日月にも似た口端が、ニィッ…とつり上がる。


