天神学園高等部の奇怪な面々Ⅶ

コース上に転倒するアモルと玲菜。

「大丈夫か、アモル」

玲菜が先んじて上体を起こす。

「……」

無言のままのアモル。

自慢のゴスロリドレス風体操服は埃まみれになり、所々擦り切れていた。

ゆっくりと立ち上がり。

「ふぅん…」

アモルはペロリと舌なめずりする。

いつものゴスロリ少女の顔ではない、闇に生きる魔物の顔が覗く。

「…そういうやり方で…やっていいんだぁ…?」