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「落ち着いたか、純?」
あれからどれくらいたったのだろうか
時計は、夜の12時を指している
もうこれでもかってくらいに、泣きました
「うん。ありがとう、風早さん」
俺達は今、ベッドの中にいる
ちなみにキングサイズね
どうしてこうなったのかは、分からない
「明日、送って行っても大丈夫か?」
と、今更ながらに聞く風早さんがおかしかった
「ははっ、そんなこと普通聞く?」
「うるさいぞ、クソガキ」
少し馬鹿にされたのが、気に食わなかったようだ
「クソガキじゃね―し」
風早さんと一緒にいることに、俺は久しぶりに安心を感じていた
最近は借金取りが来て、精神が削れていたからというのもあるが
「なぁ、純・・」
急に真剣な声を出す
「何、風早さん」
「俺のとこで働かないか?」


