「で、君・・名前なんて言うの?」
「・・・・」
俺はいつのまにかホテルにいました
・・・んなわけねーだろ!
もう無理矢理だ
ずっと抱っこされたままで、ここに来てやっと離してくれた
だけど、今まで恥ずかしくて死にそうだったし
風早さんは凄い人みたいで、ホテルに入ってすぐ従業員に一言二言交わしたら、エレベーターに乗ってスウィートなんだもんな
俺は恥ずかしいからあんまり見てないけど、ホテルも高いとこに違いない
「あのね、言ってくれないとこっちも困るんだが」
少し声のトーンが落ちた風早さん
「・・知らない」
ってか、誰がお前なんかに教えるか、バーカ!!


