美形×平凡




しかし、拉致られそうなんだから逃げるしかない


俺は走って逃げようと思い後ろ向いて走り出したが、物影に隠れていたやつらに捕まってしまった。



多分、男の仲間に違いない


両腕を背中の後ろで拘束され、なおかつ両サイドにがたいのいい男に挟まれている

この状況からどう抜け出せるというのか?



「離せよ、警察呼ぶぜ」

威嚇のつもりで、目の前の男に言うがあまり効果はない



男は俺をあざ笑うかのように、鼻で笑った

「してもいいけど、君も売春まがいのことしてたって思われて捕まるよ、坊や」


「っ!!」



確かに男の言っていることは、的をえている

捕まるのは目に見えているし、何より弟達にばれたくない



どうやったって、逃げ道などもうないのだ


「猫ちゃんとのじゃれあいはこれくらいにしておいて、早く連れて行こうかな」


そう言うと男は、仲間に顎で合図した



乱暴に俺を車に乗せようとする

「やめろよっ!まじ離せ!!」