このまま…ホテルなんて行ったら皆の思う壺。



社内の噂に成りかねない・・・



恋人みたいに手を繋ぐコトはなく、肩を並べて二人でてくてくと歩いてた。

目の前を若いカップルたちはいちゃつきながら通り過ぎていく。



「たくっ~最近の若いヤツは…」


「それを言い出したらおじさんだよ~留維」


「どうせ~来年で30歳だし…いいさ~おじさんでも・・・」


「それって開き直り?」


「別にそうじゃあねえよ~」



「!!?」



信号待ち。
大勢の人たちが青信号を待っていた。


見慣れた背中が私の視界に入ってくる。