私は瞳を閉じて仕方なく応える。



重なる唇。啄ばむ軽いキスからすぐさま激しいキスに変った。
オフィスでこんな不謹慎なコトに戯れていいのかと思いながら私は留維のキスに溺れた。


ウチは社内恋愛に関しては寛容だけど。
私は経験なし。


信二が居たし…
オフィスは仕事する場所だと思っていた。


私はイケメンの男性社員を見て騒ぐ女子社員たちを傍観者のように見ていた。



高校時代…学園王子の留維に興味を示さなかった自分と被る。



本当は全く興味ないわけではなかったけど。


イケメンはイケメンだと私だって認めている。
唯、皆の様に…声を出して言えないだけ…