アンバランス~不実な俺様部長の甘い誘惑~

私は一人で心の中で葛藤を繰返した。



「キスさせてくれたら・・・行ってやってもいいぞ~」



「!!?」


留維の言葉が私の心を激しくかき乱す。
それでなくても揺れている私の心。



「どうしてそうなるの??私は…部の為、あなたの為に言ってるのに…」



「させてくれないなら、行かない…」



駄々を捏ねる小さな子供みたいな留維。


「あのねぇ~」


「俺を行かせたくねぇのか?千紘」



留維は椅子から立ち上がって、私の前に立った。



「行かせたいなら~キスさせろ」



「・・・」



そして私の顔に顔を近づけて来た。