何で!?
私がお茶係なのワケ?


私はブチブチ心の中で文句を言いながら、急須に茶葉を乱暴に放り込んだ。


ーーーピカッと脳裏にあるひらめきが浮かんだ…


仕事とは全く無関係。


これで私は留維のお茶係から逃れられる・・・



留維と付き合っていた当時の私は大人しく控えめな女だった。
そんな私の性格に付け込んで意地悪を繰返した留維。



今…考えれば嫌な男。


俺様で強引で意地悪で…
留維にはいいトコなんて一つも・・・


でも、時折、見せる優しさが…私はスキだった。


その優しさで私は留維の全てを許した。