外見は眼鏡を掛けているから傍から見れば優等生タイプ。
でも、スタイルも顔もそれなり可愛いと俺は思った。



俺に無反応な千紘に興味を持ったのがはじまり。



彼女は図書部でいつも図書館の貸し出しカウンターに座っていた。


俺は毎日…図書館に通った。



「これ…お願い…」


「昨日借りた本を返して頂かないと…借し出すコトは出来ません!藤ヶ谷先輩」



「・・・それがルール??」


「はい」


「そんなルールは俺には通用しない…。ウチの親は学園に多額の寄付をしてるんだ。だからこの本だって…俺の親の寄付金で購入されてるかもしれない」



「!!?」