アンバランス~不実な俺様部長の甘い誘惑~

「千紘…勝手にお前…あいつを出すな!!」


素の口調で喋り始める留維。



「…チャラにしてくれたはずでしょ?」



「・・・さあっ~俺…そんなコト言ったっけ??」


やっぱり・・・留維は気まぐれだった。



私にコクッたのだってタダの気まぐれ。



校内でモテ男の自分を遠巻きに冷めた目つきで見ていた私を…変に思ったのがはじまり。



世の中の女が…全て自分に夢中なると思い込んでいたナルシ男でもあった留維。



私も気のない振りして、実は留維のコトを思っていた。
世の中の女と、全く変わりなかった。