アンバランス~不実な俺様部長の甘い誘惑~

梶本さんの失態は私が留維と一晩付き合うコトで水に流されたはずだけど。



あいつは気まぐれだから。



変なコトを言い出さないか?嫌な予感が脳裏を過ぎった。



梶本さんの足取りは軽いけど、私はあれこれ良からぬコトを考えているもんだから足取りも自然と重たくなった。



留維のデスクはパーテーションで仕切られて、別空間。




扉をノック。



「生産管理課から来ました…安西千紘と梶本小春です」


「入れ」


「「失礼します」」




私たちは留維の返答で扉を開けて中に入った。