私は梶本さんとダンボールを抱えて、お引越し。



私たちの部署は驚くコトに社屋の最上階。
役員たちの部屋と同じフロア。




他社と共同の仕事をする為…他部署からも隔離され、厳格な守秘業務が義務付けられていた。



私は自分のデスクにダンボールを置いた。



「…藤ヶ谷部長に挨拶しましょ~主任」


一息つく間もなく、梶本さんは留維に挨拶を促す。



「・・・」



梶本さんはイケメン部長留維と早くお近づきになりたくて、私の腕を掴む。




留維は梶本さんの顔…憶えているのかな?
憶えていたらマズイなぁー。