千紘は妹の麻紘の結婚をきっかけに、マンションを引き払い、留維と留奈の住む藤ヶ谷邸で暮らすコトになった。



大晦日は3人で年越しそば。


正月元旦は千紘の作ったおせち料理で新年の門出を祝う。



そんな何処にでもある正月の光景。



留奈にとっては今までになく特別なお正月に思えた。




母を亡くし、ずっと留維と二人だったから。


(このままずっと・・・3人で暮らしたい!)
留奈はそう強く思った。