人の持つ感情は一つじゃない。


例え、強い信念を持っていても、心の色は濃淡を変える。


喜び、悲しみ、怒り、様々なキモチを日々、交錯させて生きていく。


奏太さんの償いの為にも留奈ちゃんを立派に育てるコトを誓い、留維は一人で今まで留奈ちゃんを育てて来た。



そんなキモチを持ちながらも留維は悩み、苦しむ。



「留維・・・」



「千紘・・・」



「この手を離さないで…」



私もベンチを立ち上がって、留維の腕にしがみつく。


私にはあなたしかいないーーー・・・・