留維はベンチを立ち上がった。



「待って!!留維」


私は留維の腕を掴んだ。



「・・・私はあなたがスキ…愛してる!」


「千紘…俺のキモチ…分かれよ…俺に…愛してるなんて言わないでくれ…そんなコト言われたら…俺はお前に甘える…」



「別れない!!」



12年前の私と同じ。


必死に別れを切り出した留維にすがった。



私はあなたと結婚したい。


「私も背負う。一緒に留奈ちゃんを育てていく…」


「千…紘??」