俺と奏太が社長室に呼び出された。



社長室には親父と母さん。



「……留維…このデザイン画の服…あなたのデザインした服として世に出すコトにするわ…」



母さんが見せたデザイン画は奏太のデザインした服。



「私の直感だけど。この服…売れるわ。橋詰君も了承済みよ」


俺の隣に立つ奏太は俺に笑顔を浮かべる。



「それって盗作だろ!!?」


「私は留維に早く…一人前になってもらいたいの…」


「…留維お前には時間がない…デザイナーとして早急に成功して…私の後を継いで貰いたいんだ!!」



すべてが親父と母さんの都合。