無機質なケータイのアラームの音で目を覚ます。




隣で寝ていたはずの留維の姿はなかった。



私は身体を起こして、留維の寝ていた場所のシーツに触れる。
彼の体温とムスクの匂いが残っていた。




サイドテーブルには万札。



チェックアウトを私に任せて、先に出てしまっていた。


ケータイで時刻を確かめた。


「!!?」


のんびりしていたら、遅刻してしまう!!



私は急いで、ベットから降りて、散らばった下着と服を身に着ける。