身体の熱が引かないまま…留維は私をまた求めて来る。




留維も何処か…満たされていなかった。



昔の留維のようにケモノの本能だけで動いていた。



「奥さんとは上手くいってないの?」



「まあな~」



「でも結婚して良かったって思う時はあったでしょ?」




「ねぇよ~もともと愛のない結婚だったから…でも…留奈が…」
語尾を濁したけど明らかに女性の名前だった…



「留奈って?」



「何もねぇよ~俺は疲れた…寝かせろ」



留維は先に瞳を閉じて眠り始めた。