アンバランス~不実な俺様部長の甘い誘惑~

「・・・」


留維には言わないでと何度もしつこく念を押されたけど私は留維に全てを話した。



そして、こっそりと持ってきたハサミで切り裂かれたワンピースを渡す。



「そうか…」



「久しぶりに留維が作ってくれた服だったから…思い入れも強かったみたい」



「…小さな時はよく作ってやった…。身体が小さかったら、直ぐに出来るんだ…それに女の子の服って可愛いんだよ~。休み時はいつもミシンに向かって…留奈の服を作ってた…。俺の作った服…着た留奈の喜んだ顔が可愛くて可愛くて…」



留維はその当時のコトを思い出しながら私に語る。