アンバランス~不実な俺様部長の甘い誘惑~

私は留奈ちゃんを寝かせて、留維のアトリエに行った。



留維の真剣な横顔。

仕事している以上に凛とした光を宿している。


必死に頭の中で考えたデザインを紙に描いていく。


「留維…」


「!?」


「ノックしても…返事が無いけど…入って来ちゃった」


「気付かなかった…ゴメン・・・」


留維は前髪を掻きあげて…背筋を伸ばす。



「やっぱり…いじめが原因」



「そうか・・・」