アンバランス~不実な俺様部長の甘い誘惑~

私の一言で留維はアトリエに篭ってしまった。




私は留奈ちゃんの部屋にお泊り。


天蓋蓋付きの姫様ベット。
私一人だけなら何とか一緒に寝られそう。



「・・・」



留奈ちゃんのクローゼットの中にはハンガーで吊るされた留維の作品がズラリと並ぶ。


「留維…デザイナーの方が向いてる・・・」





留奈ちゃんはタンスの引き出しを開けて服を取り出していた。



「!?」


クローゼットの隅に隠すように置かれた服。
私は気になって、手を伸ばして、服を手に取った。


ベルベットのワンピース。
スカートの裾はハサミのようなモノで切り裂かれていた。