アンバランス~不実な俺様部長の甘い誘惑~

留維と付き合うってキメて、信二とは別れたけど。
貧乏くじ引いたような気分。







私は退社後、留維の自宅に12年ぶりに足を踏み入れた。



「・・・」



元々、古い洋館をリフォームして住んでいた留維の自宅。



でも外壁はボロボロ、館を囲む緑の木々たちはジャングルように生い茂っていた。


「近所では幽霊屋敷と言われている…」


「・・・」


「息子の俺が住んでいるのは皆分かっている思うけど…怖がって誰も近づかない」